罠2:膨張する後穴の粘魔(スライム浣腸)

この小説には排泄表現が含まれます。

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あらすじ

 なんとか第1試練を超えてたどり着いたのは巨大塔のそびえたつ街!?迷宮って屋内じゃないの!!?
 気を取り直して進むも立ちはだかるのはあんまり気持ちよくない罠??
 アカネは新たな性癖に目覚めるのか!?

本文

 結局、扉は開かなかった。


 イキ果てて痙攣するわたしに、レイちゃんが最後のディルドを挿入することで開いたようだ。

 本当は手出しを禁止されているのだが、さすがに最後の強制絶頂ビームは悪いと思ったらしい。本人いわく『お詫び』だそうだ。


 扉の先には階段があり、登った先はゲーム内に来た時と同じような部屋になっていた。


「これで1層終わり?」

「その通り♡」

「そう。じゃんじゃん行きましょうか」


 ちなみに部屋に到着した時点でセーブは上書きされている。

 特に用もないので、部屋に入った足で出口をくぐると……


「は!?」


 そこには青空があった。


 青空だけではない、風もあるし小鳥のさえずりすら聞こえる。

 周囲は市街地になっているが人の気配はない。そして街の中央には300mは超えていそうなビルが見える。


 そこで改めて気が付く。

 わたしが全裸であることに……


「きゃあああ!!!」


 自分から出てきたとは思えない甲高い声で叫ぶと、慌てて部屋に舞い戻る。

 ゲームの中とは聞いていたが全裸で市街地に放りだされるとは聞いていない。


「ど、どういうことよコレ!!!迷宮って屋内じゃなかったの!?」


 ベッドの毛布で身体を覆うとレイちゃんを激しく問い詰めた。

 対するレイちゃんはわたしの勢いにたじたじとしている。


「アカネちゃん♡室内だよ???」


 恐る恐る部屋から顔を出すと、確かに。

 青空に見えたものは天井に描かれたリアルな絵で、小鳥のさえずりは録音のようだ。


「風は?」

「あっち♪」


 レイちゃんの指先を確認するとビルの5階ほどの所でプロペラが回っている。


 送風機。

 それがいたるところに存在するため、疑似的な風となっている。


「まったく、びっくりしたわよ」


 ちゃんと室内だ。

 安心、したわけではないが1層と同じように進めるだろう。


 ◇ ◇ ◇


 2層の探索を始めて1時間。

 建物の敷地内には入れないようになっているため、市街地は見た目ほど大きくなかった。


「戻ってきたわね」

「わね♡」


 外周をぐるっと一周。

 いつの間にかセーブ部屋の前に戻ってきていた。


 残るは最初に見つけた巨大ビル周辺。


 ゲームは間違った道から進む主義なのだ。特にエロゲ―だと間違った道にスチルがあったりするからね。

 明らかに目立っているあのビルには何かあると思い後回しにしていた。だが、探索する時が来たらしい。


 今まで以上に警戒しながら歩いていく。


 聞こえるのは送風機の音と録音された小鳥の声のみ。

 あまりにも変化がないため油断していた、というのは言い訳になるだろう。


 踏み出した足元が一段下がり、ガコっと音がした。


「きゃっ!」


 瞬間、飛び出してくるのは鋼鉄製のマジックハンド。

 手足がツメの部分に捕まり、四つん這いの姿勢を強制させる。さらに、逃げられないようお腹にも大きなツメが伸びてきた。


 エロゲ―の罠がこの程度で終わるはずがない。

 そう考えて周囲を探ると、下半身の方で何かが動いた音がした。


「なに?」


 身体を丸めるようにして頭を下げると、わずかに開いた股の間から見えたのは大きな注射器だ。


 容量は1Lほどだろう。

 あんなもの、AVでしか見たことのない。


「はっ!!」


 そのとき、わたしの頭に電流が走った。


 エロ、注射器、四つん這い。

 このワードを聞けば紳士諸君ならこの後の展開に想像がつくだろう。


「まさか……」


 注射器の先端がにあてがわれる。

 この体勢で、この組み合わせはそれしかないだろう。


 アナル調教である。


 あるだろうとは考えていたが、2層目で来るとは……


「ひゃっ!」


 つぷっと、先端が肛門を押し開くと冷たい液体が腸内なかに流れ込んできた。

 普段生活する上でありえない感覚に思わず喉から声が出る。


「んん」


 液体はスルスルと腸内なかに入っていき、30秒ほどで全て入ってしまった。

 浣腸の動画などを見る限り、かなりつらいイメージがあったのだが、そこまで辛くはない。少しの便意があるだけだ。


 浣腸が終わると、最後に栓をして拘束は解かれた。

 栓となっているアナルプラグはパンツのようなベルトで止められ、自力では排出することが出来ないようになっている。


 1層の罠とは比べるまでもない難易度だが、これで終わりなのだろうか。

 もしそうなら、複数回罠にかかることが前提になっているのだろうか……


「もう終わり?って顔ね♪」


 わたしの心を読んだかのように声をかけてきたレイちゃん。


「複数回かからないと辛くない、とか?」

「ぶっぶー」


 わたしの予想が速攻で否定された。

 レイちゃんは両手で大きくバツ印を作っており、ちょっとイラっとくる。


「本当に♡その液体がただの浣腸液だと思う?」

「まさか……媚薬?」

「ちょっとだけ、正解??」

「なんでレイちゃんが首をかしげるのよ……」


 話を振ってきたのそっちでしょうが。


「じゃあ、何?」

「正♡解は♪媚薬スライム☆」


 その時、グニュッと腸内なかの液体が動いた気がした。


「び、媚薬スライム?」


 急に現れたファンタジーに思考が止まる。


「腸液をすすって育つの♡ちなみに♪プラグが外れるのは試練前の扉よ♡♡」

「時間が経つほどに大きくなるってこと?」

「そうよ♡」


 つまり、迷宮踏破までの制限時間が出来たと考えればいいのだろう。


 幸いにも外周部分の探索は終わっているため、あと10分もあれば巨大ビルまでたどり着く。

 この時間からならば余裕をもって迷宮を踏破できるだろう。


 ていうか、


「先に言いなさいよ!!」


 レイちゃんと話し込んでいて2、3分は時間を浪費してしまった。

 制限時間までどれほどの余裕があるのかはわからないが、もったいなさすぎる!!


 ◇ ◇ ◇


 ちょっとでも余裕があるとか考えた過去の自分を殴りたい。


 探索再開から3分経つ頃には便意が押し寄せ、5分も経つ頃には外部から見てわかるほどにお腹が張ってきた。

 そして浣腸から8分ほど経った現在、お腹はボテ腹のように膨れ上がりぎゅるぎゅると絶えず音がなっている。


 便意の限界はとっくに超えて、全身からは脂汗が滴っている。

 そして正面には1層と同じピンク色の大扉が見える。


 ゴールは近い。

 しかし、正面からはロボットが進んできている。


 1層とはロボットの意匠が異なるが、性能は変わらないらしい。

 つまり、音を出さなければいいわけだ。


「レイちゃん。こっからは私語禁止よ」

「うん♡」


 そろり、と端によると息を殺す。

 すでに5回ほどロボットとすれ違っているが、その度に緊張が走る。


「すぅー、ふぅー」


 大きく息を吸うと、ゆっくり吐き出す。

 なるべく浅く息をして、今回も気づかれないことを祈る。


 3メートル


 2メートル


 1メートル


 ……0メートル


 「今回もなんとか乗り切った」と油断したのが良くなかった。


ギュルギュルギュルギュル!!!!


 限界を迎えたお腹がものすごい音を叩き出す。

 慌てて振り返ると目の前にはロボット。

 

「っ!!!」


 悲鳴が出かけたが、手で口をふさいで無理やり飲み込む。

 幸い、お腹が鳴っていた時間は短い。物音を立てなければバレることはないはず。


 ……


 長い、長い十数秒の後にゆっくりとロボットは去っていった。


「危なかったね♡」

「ほんとに、生きた心地が、しなかったわ」


 ロボットがいなくなった通路を競歩のようなスピードで歩く。

 駆け出したいほどに便意が辛いのだが、辛すぎるため速足が限界なのだ。


 50メートルほどを歩いて大扉の前にたどり着くと、すぐそばに穴と看板があることに気が付いた。


「あそこの穴でスライムを出せるわ♡」


 レイちゃんの言葉を聞くや否や看板の確認もせずに穴にしゃがむ。俗にいう「ウンチ座り」というやつだ。


 その瞬間、アナルプラグを抑えていたベルトが空気に溶けるように消える。

 押さえつけていたものがなくなったことで刺さっていたアナルプラグはすぐに外れ、股の間の穴に落ちて行った。


 しかし、それ以上は出てこない。


「な、なんでぇ~」


 焦りのせいで情けない声を上げながらすがるようにレイちゃんを見やる。


「もっと力を入れないと♪ガンバレ♡ガンバレ♡」


 頭の横で浮遊している淫魔は楽しそうだ。

 言いなりになるのは癪だが、なりふり構っていられるレベルはとうに超えている。


「ん゛ん゛っ」


 頭に血管が浮き出るレベルで力を入れると、ずりゅっとスライムの先端が顔を出した。

 そして、それと同時にお腹を襲う快楽の嵐。


「んほぉ♡♡」


 思わず力が抜けてしまい、せっかく出たスライムが腸内なかに戻ってしまった。


「ちょ、ちょっとレイちゃん!!今のなに!??」

「もう~♡アカネちゃんってば♪スライムって言ったでしょ♡♡」

「それにしても効果高すぎるでしょ!!」


 少し腸内なかを移動しただけで思わず声が出てしまうほどの快楽。


 快楽に慣れていないおしりでこれほどとは……


 感心したのと同時、思い出したようにやってきたのは圧倒的な便意。

 思考する、ということはそれだけ余裕があるということ。余裕があれば当然、便意も思い出す。


「耐えられないっっっ!!!」


 お腹に力を込めるがやはりスライムが出ていく気配はない。

 汗で前髪が張り付くのも気にせずに力み続けると少し、本当に少しだがスライムが動いた。


「んん゛♡」


 再び顔を出したスライム。

 そして、スライムが満たしている腸内なかに強烈な快楽が走る。


「ふぅー♡ふぅー♡」


 しかし、今回は来ることが分かっていたから耐えられた。

 変わらず力を込め続けるとゆっくりとだが着実にスライムが腸内なかから抜けていく。


「ふぅー♡あっ♡♡いくっ♡♡♡」


 段々と大きくなる快楽に、視界が白んだ。

 1層の罠や試練とは異なり、包み込むような優しい絶頂は癖になってしまいそうだった。


 白んだ視界が現実に戻るにつれて異常に気が付く。


 快楽が収まらない。

 力を込めているわけではないのに、スライムがおしりから抜けていくのだ。


「な、なんれぇ~♡♡」


 括約筋かつやくきんに力を入れてスライムを切ろうとするも、肛門がくぱくぱするだけで切れる様子は一切ない。

 むしろ腸内なかのスライムを締め付けることで余計に感じてしまう始末。


「それはそうよ♪スライムだって死にたくないんもの♡本体と切れないようにするわ♡♡」

「ほ、ほんたい♡?」

「スライムには球状の本体があるの♡たぶん、一番奥にあるんじゃない??」


 レイちゃんにいわれてお腹に意識を集中すると、たしかにかたい球状のものが腸内なかを移動しているのを感じる。

 スライムを入れられた直後に感じなかったことを考えると、本体も腸液をすすって成長したのだろう。


 そんな考えもつかの間。

 二度目の絶頂がわたしの思考を吹き飛ばした。


「ふぅ♡いっく!!ぁぁぁぁあああ!!」


 絶頂。

 そして止まない快楽。


 足はガクガクと震え、膝をついてしまう。さらに、耐え切れぬ快楽にうずくまろうとして身体を倒す。

 もしも現在の体勢を俯瞰で見たのなら、女の子座りで身体を前に倒す、というかなり苦しい体勢に見えるだろう。


 だが、それでも快楽は止まらない。


 ついに耐え切れなくなったわたしは、右手をおしりの下に差し入れた。

 流れでるスライムを止めれば、快楽が止まると考えたのだ。


「だーめ♡♡」


 しかし、そんな『逃げ』は許されない。

 レイちゃんが魔法を使うと、わたしの両手は足首に固定されてしまった。


 あとは悶えるだけだ。


「あああああああ!!!!いぐっ!!!!いっだのに、どまらない!!!まだ!いっぐ!!!」


 絶頂のたびに感度がまし、スライムの流れでる速度が上がっていく。

 冷静に考えれば当然だろう。肛門からぶら下がるスライムの量が増えれば、下に引っ張る重力もまた強くなるのだから。


 けれども、今のわたしにはそんなことを考える余裕はない。

 嵐に舞う木の葉のように、激しい快楽の風に翻弄されるだけだ。


「いぐいぐいぐいぐ!!!!ああああああああああ!!!!」


 絶頂と絶頂の間がなくなり、常に絶頂していると言っても過言ではない状態になったころ、感じる快感が目減りしていることに気がついた。


 長かったスライム便も終わりに近づいているのだ。


 しかし、忘れていないだろうか。

 一番奥にはなにがあるのかを。


 そう、一番奥にあるのはスライムの本体。


 スライムがほぼ全て出ていたため、肛門がすぼまっていたのが悪かった。

 重量がかかっていたため、本体に速度が着いていたのも悪かった。


 とにかく、これまでの柔らかい素材とは異なり硬質な素材でできているそれは、最大級の衝撃をわたしに与えた。


「あ゛っっ!!!」


 肛門をひっくり返すように勢いよく抜けたそれは、容易に意識を吹き飛ばした。



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