あらすじ
媚薬スライムを何とか排出できたアカネちゃん。
しかしまだ試練は終わっていない!!
敏感になったアナルへのさらなる責めにどうするアカネちゃん!?
本文
目を覚ましたわたしはおしりがスース―することに気が付いた。
パンツをはいていない、とかそういうレベルではない。まるで内臓がむき出しになっているような感覚。
「あ、気が付いた♪」
ふと、頭上から声が聞こえた。
顔をあげるとレイちゃんが羽をパタパタと動かして空中にホバリングしている。
「……すごいおしりがスース―するんだけど、どうなってるか見てくれる?」
言いたいことは色々あったが、いったん飲み込む。
まずは身体の状態を確認しないと先に進めない。最悪、現実世界に戻ることも考えないと……
「ん~?」
どうだろうな♪とそんな声が聞こえてきそうなほど上機嫌な彼女は、ゆっくりと高度を落とすとわたしのおしりを覗き込む。
「わぁ♪おしりの穴、開きっぱなしだよ♡♡」
彼女はやけに嬉しそうに教えてくれた。
……なるほど『おしりの穴が開きっぱなし』か。そりゃ、スース―するわよね。
「……まじ?」
「まじ♡♡」
即答だった。
『おしりの穴が開きっぱなし』とか漫画でしか見たことないぞ。しかも特殊なやつ。
「んーーー!!!」
試しに思い切りいきんでみるが、肛門が閉まる様子はない。
ぴくぴくと動いているのはわかるのだが、内臓を撫でる風が収まらないのだ。
「ダメだ。これ、次の試練いける?」
「よゆー♡♡むしろ♡ちょうどいいかも♪」
続行の心配するわたしをよそにレイちゃんは言った。
って、待って!?ちょうどいい??
もしかして、次の試練もアナル調教なの!?
アナル初心者に2連続とか正気とは思えない!!
……だけど、数多のエロゲ―をクリアしてきたものとしては理解できる。
そうなると、この2階層はアナル責めがメインのフロアだろう。さしずめ、1階層目のテーマは『玩具責め』と言ったところか。
フロアごとにテーマがあるのはゲームとしては当然のことだ。
異世界に飛ばされた衝撃で忘れていたが、これはゲーム。当然、これまでのエロゲーで稼いだ経験は生きるはず。
「まだ行かないの♡?」
考え事をしていたわたしをレイちゃんが急かす。
わたしが起きるまで待ってたみたいだし、これ以上待たせるのも悪いだろう。
「ちょっと待って」
おしりと太ももが痛むが我慢して立ち上がる。
だが、足にうまく力が入らずがくがくと震えていた。でも、それだけじゃない。
「おほっ♡」
立ち上がった衝撃で腸内に残っていたスライムがずるっと出てきたのだ。
びちゃびちゃと音が鳴り、足元にはピンクの水たまりができる。
むわ~と異臭を放つそれは、とてもわたしの腸内から出てきたとは思えない。
「ちょっと♡レイちゃん!!全部、排泄できたんじゃないの?」
「ん~♡本体は出たはずよ~♡♡」
本体、だけ……?
「本体から千切れたスライムの身体が♡媚薬になって残っていたのね♪」
意気揚々と語るレイちゃんだが、頭が追い付かない。
本当に本体しか排泄されておらず、切れ端の媚薬スライムが腸内に残っているのなら……
「もしかして、今のわたしの腸内って……」
「超敏感♡♡」
「……最悪」
ただでさえアナルを酷使した後なのに媚薬が追加されるとは……
「なんで?♡気持ちよ~くなるんだからいいじゃない♪」
こともなげに告げるレイちゃん。
淫魔特有の感覚にめまいがする。
ただ、わたしも似たようなものか。
この状況下で恐怖よりもワクワクの方は勝っているんだから。
「さっさと終わらせるわよ」
震える足で歩を踏み出す。
幸い、試練の間はすぐそこだ。
ゆっくりとピンクのとびらに近づくと両手を添えた。
あまり力を加えすぎると1階層の二の舞になるので気をつけないと。
「よい、しょ」
力を込めてとびらを押し開く。
変な体勢で力を込めたせいか、ブポッとおしりから聞こえたが気のせいだろう。
「おしりからお漏らししてる~♪」
「うるさい!!」
◇ ◇ ◇
とびらの中は研究部屋になっていた。
魔法研究、とでもいうのだろうか。机の上には魔法陣や文字が書かれた資料が散らかっている。
書かれている文字は知らない言語だ。といっても、わたしは日本語と英語程度しかわからないが……
「こっちよん♪」
日本ではありえないファンタジーな光景に戸惑っていると、見かねたレイちゃんが道を教えてくれた。
ふよふよと前を浮かぶレイちゃんについていくと、1階層でも見たとびらがあった。
もちろん文字も描かれている。そして側には小さな箱。
『贄は不浄の液体なり。対価をもって鍵とする。
我が化身、その欲深き穴で受け止めよ』
とびらの文言を意訳するのなら『箱に入っている道具に腸液を吸わせろ』だろうか。
とりあえず箱を開けるとピンポン玉サイズのシリコンボールが10個連なった、50cmほどの紐が入っていた。
「……アナルパールだ」
始めて見た。
これまでのファンタジーから一転。
現実世界で見たことのある道具に少し気後れしてしまう。
……だけど、漫画やゲームでは気持ちよさそうだったな。
「さあ!イってみよう♪」
ゴクリと生唾を飲むわたしを見かねたレイちゃんがえいえいおー、と手を上げる。
しぶしぶ、といった感じでしゃがみ込んだわたしはおしりの穴に1個目のボールをあてがう。
……ちなみに、この時わたしは気が付いていなかったがマンコは快楽を期待してすでに濡れ始めていたようだ。
「んふっ♡」
すでにほぐされていることもあり、1個目のボールはなんの抵抗もなく飲み込まれて行った。
2個、3個と続けて入れるが特に違和感は感じない。
4個、5個と入れているとお腹に張ってくるのを感じた。
6個、7個目の挿入で明確に存在感を感じた。
8個、9個目の挿入で存在感は圧迫感に代わり、若干お腹も膨らんだ。
10個目の挿入は苦しかった。
お腹の筋肉が『出そう、出そう』と押し返すボールを無理やり奥に詰め込んだ。
「んあっ!!!」
だが、ちからを入れるあまり先に中に入っていたボールが結腸を超えてしまったらしい。
衝撃で視界に火花が散り膝をついてしまう。
脂汗が額を流れ、若干の吐き気と圧迫感に呼吸が乱れる。
「ふぅー♡♡ふぅー♡♡」
「はじまるよ♡」
「なに、がっ!?!?」
言い切る前にアナルパールが動きだした。
グイン、グインと首を振るように動いたと思えば、ボールが独立回転して腸内をえぐる。
「おおおおおおっ♡♡♡」
突然の激感に媚声がほとばしり、膝だけではなく身体全体が崩れ落ちる。
「おしりだけ上げちゃって♪情けないかっこ♡♡」
レイちゃんの言うとおり、今のわたしは土下座の状態でおしりだけ突き上げているような状態。しかも、突き上げたおしりからはアナルパールの取っ手が生えているのだ。
……どう見ても情けない。
だけど、煽りを気にする余裕はなかった。
痙攣する腹部を気にしないようにしながらも慎重に両手を取っ手に伸ばす。
媚薬スライムで敏感になっているせいもあり、早く抜かないと意識が落ちそうだ。
「んおおおおおお!!!」
やっとの思いでおしりの取っ手をつかんだと同時、アナルパールの動きが変わった。
グネグネと暴れるのでも、キュルキュルと回るのでもない。
腸内の液体を吸い始めたのだ。
ジュルルルルルルル!!!!!
濁音を響かせながら腸液をすするアナルパール。
その吸い付きは腸液だけでなく腸内も引っ張り、腸がアナルパールの形に変えられる。感じないところも弱点もまとめてボールに押し付けられて、強制的にアナルの快感を覚えさせられる。
「いぐいぐいぐいぐ!!!!」
子宮の裏が叩かれたかと思えば、結腸をボールが超えていく。
敏感なところをえぐられたかと思えば、弱点を集中的にこそげとる。
絶頂が押し寄せ頭がバカになる。
こんなもの、とても人間が耐えられる快楽じゃない。
「あああああああ!!!!!」
わたしが知っている快楽も、わたしすら知らなかった快楽も、一斉に浴びせられて快楽に溺れているような感覚。
息継ぎすら難しく、視界が明滅する。
パニックになって反射的に両手に力を入れるが、それは悪手だった。
なぜなら、それは吸引されている腸を丸ごと引っこ抜こうとするようなもの。ただでさえ敏感な腸内にさらに縦方向の刺激を加えれば耐えられるはずもない。
「おっ♡」
視界が白む。
頭に星が回り、意識が飛ぶ。
絶頂による多幸感がずっと続く。
幸せのあまり、どこかに飛んで行ってしまいそうで……
「……っっっ!!!!ああああ!!!」
地面にたたき落された。
幸せな夢は冷め、待っているのは快楽の濁流。
気絶で逃げるなど許さない。
そう言うようにアナルパールが動き出した。もちろん、吸引した状態で。
腸にピッタリ密着した状態のアナルパールは『腸と一体化した』といってもよかった。
そして、その状態でグリグリと左右に首を振る。
訪れるのは、腸内がすべて性感帯になったかのような異常な快楽。
わたしは頭を振り乱して抵抗するが大した効果はない。
「う゛う゛う゛う゛う゛!!!」
ならば、とアナルパールを引き抜こうとするも吸引はいまだに継続中。
抜けるはずもなく、むしろ反抗するようにアナルパールの動きが激しくなった。
「ああああ!!!!」
絶頂に次ぐ絶頂。
快楽が多すぎて息ができない。
「あ゛っ!!!!」
2度目の気絶。
ぷつん、と切れるように意識がなくなった。
しかし、休みは訪れない。
「……っが!!!!あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
今度は回転するボールによって目を覚ます。
吸い取った体液を潤滑油としたボールは高速で回転し、腸内すべてを蹂躙する。
肛門付近の腸内も結腸を超えた腸内も等しくこすられ、絶頂する。
シワのひとつまで伸ばす、と言いたげなほど執拗にこすられた腸は性感帯に生まれ変わり、わたしにさらなる快楽を与えてくる。
「あ゛っ!……ぅぅううう!!!!」
気絶と覚醒。
繰り返される絶頂気絶に身体は悲鳴をあげている。
太ももの筋肉は異様に隆起し、お腹も外から見てわかるほど痙攣が激しい。
股間からは愛液だが腸液だかわからないものが垂れ流しになり、腕は硬直したようにピクリとも動かない。
顔も涙とよだれと鼻水で汁まみれ。髪の毛も体液でビショビショだ。
起きている時間よりも気絶している時間の方が長くなり、身体のだるさは加速度的に増していく。
生物としての直感でわかる。
これ以上は死んでしまう、と。
「も゛っ、む゛り゛……」
最後の気絶の間際、わたしの目に映ったのは開きかけのとびらだった。



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